心臓は常に収縮・拡張を繰り返し、生きていくために必要な酸素と栄養を全身にくまなく運んでいます。
その時に、血管壁に及ぼす血液の流れの強さのことを、血圧といいます。
最もその圧力が高く、最高血圧と呼ぶのは、心臓が収縮するとき。その反対に、圧力が低く、最低血圧と呼ぶのは、心臓が拡張する時です。
血圧の調整は自律神経の働きで行います。血圧は自分で気づかない時でも、大きく変動しています。
1日の中の時間、気候、感情など、さまざまな条件で変動します。
2014年の高血圧治療ガイドラインによると、(朝・晩それぞれの平均値)
正常血圧 130/85mmg
高血圧 135/85mmg
高血圧性 | 動脈硬化性 | |
脳 | 脳出血、クモ膜下出血 高血圧性脳症 | 脳梗塞 一過性脳虚血発作 |
心臓 | 心肥大 うっ血性心不全 | 狭心症 心筋梗塞 |
肝臓 | 腎硬化症 | |
血管 | 解離性動脈瘤 | 閉塞性動脈硬化症 |
眼底 | うっ血乳頭 | 網膜静脈血栓症 |
■カリウムの主な働き | |
体内に塩分(ナトリウム)が増えると、カリウムが尿への排泄を促すよう働き、 血圧を下げます 腸や心臓の筋肉の働きを正常に保ちます 手足の筋肉の働きを正常に保ちます 腎臓の老廃物の排泄を促します |
■カルシウムの主な働き | |
カルシウムは人体の中で最も多いミネラルで、全体重の1.5%~2.0%程度を占めています。 カルシウム単独というよりも、カリウムやマグネシウム、食物繊維を一緒にとることで、相乗効果で血圧が下がるといわれています。 カルシウムが豊富な食品 牛乳 干しエビ(殻つき)・ししゃも・うるめいわし 小松菜・モロヘイヤ・菜の花 厚揚げ・木綿豆腐・高野豆腐 |
■マグネシウムの主な働き | |
人間の体内には、成人で30gしか存在しません。 血管を収縮させるカルシウムの働きを抑えて、血圧の上昇を抑制します。 種実類や海藻類に多く含まれていて、和え物や炒め物にするとよいとされます。 マグネシウムが豊富な食品 玄米ご飯 あさり・はまぐり・かき アーモンド・カシューナッツ・落花生 (ナッツ類は、高カロリーなので、摂取量注意) ひじき・こんぶ いりごま 大豆製品 |
■たんぱく質の主な働き | |
体を構成する細胞の主成分はたんぱく質 十分にたんぱく質を摂取していると、血管が若々しい弾力を保つことができます たんぱく質が豊富な食品 まぐろ・鮭 鶏肉(ささみ)・豚肉(ヒレ) チーズ 納豆 |
■タウリンの主な働き | |
タウリンはアミノ酸の一種で、体内のあらゆる臓器に含まれています。 抗酸化作用が強く、体の各部分の機能を高めます。 ストレスがたまると体内で血圧を上げる物質が増えますが、 タウリンにはこの物質の放出を抑える働きがあり、血圧を調整してくれます。 タウリンが豊富な食品 まだこ・こういか・ぶりの血合い肉・さんま さざえ・かき・あさり・ほたて |
■食物繊維の主な働き | |
食物繊維は、腸で有害な物質を吸着して対外に排出する働きがあります。 腸内環境を整え、余分な糖質・コレステロールの吸収を防ぎ、 高血糖や高脂血症を予防します。 食物繊維が豊富な食品 きくらげ・ひじき・切干大根・しいたけ(きのこ類全般) もろへいや・おくら 麦・粟・ヒエ・玄米 |
■ルチンの主な働き | |
ルチンは毛細血管を強化する働きを持っているとされています。 その為に、心疾患・出血性の疾患を予防します。 ルチンが豊富な食品 そば アルパラガス・トマト・レモン |